マチルダさーん

「これ、入るなら、履かん？」

奥さんに差し出されたのは、男系後継者のお古の靴。

スケッチャーズの真っ赤な靴です。

気持ちくたびれてるけど、今履いてるマイシューより、ちれい。

しかし、私の足はヨコ広い。

この靴は縦長い。

「入るかいな。」とボヤきながら、足を出します。

やっぱり、ちょっと狭い。でも、紐を緩めると、ピッタリ。

あと、少しで窮屈というギリギリのところ。

「入ったから、履こうかな。」

スリッパ以外の靴は1足だけなので、有望な新メンバー加入です。

そのまま、履いて買い物へ。

従来より、かかとが少し低いけど、全体的にソフトリー。

やっぱ、いいものはいいね。

いつも通る買い物道も、新しく舗装したみたいに感じます。

歳のことは言うべきでは無い。

が、真っ赤は派手です。目立つ。

マチルダさんの髪みたいな赤。

いいかな？

いや、いいやん。

別に犯罪を起こすつもりも無いし。目立ってもいいやん。

元気だして行こう。

ドッグのドロップ物には気をつけながら、帰ろ。